以前からUnityやUnreal Engineをさわったり遊んだりしていたのですが、親父の保育園開園が4月に決まった今、僕の中で、再度Unreal Engineを使ってゲーム制作をやってみようということになりました。
Unreal Engineの推奨ハードウェアは以下の通り。
推奨ハードウェア
オペレーティング システム | Windows 10 64 ビット バージョン 1909 リビジョン .1350 以降、またはバージョン 2004 および 20H2 リビジョン .789 以降 |
プロセッサ(CPU) | クワッドコア Intel または AMD (2.5 GHz またはそれ以上) |
メモリ | 8GB RAM |
グラフィック カード | 最新ドライバを使用する DirectX 11 または 12 対応のグラフィック カード |
全体的に定義がかなり曖昧 ( ;∀;) なので、何とも言えませんが、半年前に購入したGIGABYTE G7 ゲーミングノート(上記の推奨ハードウェア条件を満たしている)にUnreal Engineをインストールしてテンプレートからプロジェクトを作成し、ゲームのプレビューをしてみたところ、何やら赤い文字で警告文が表示されました。スペックが足りていない様子です。
Ctrl+Alt+Deleteを押してタスクマネージャーを出してみたところ、メモリが8GBでは足りていない様子。あとCPUもたまに100%に張り付くし、GPUのメモリも上限近くまで使っているみたいだ…。
半年前のゲーミングノートでこの有様とは…。これからゲームを作っていこうという時に、用意されたテンプレートもまともに再生できないようでは完全にOUTなので、この機会に制作用のデスクトップPCを新調しようと思い立ちました。そしてどうせなら以前からやってみたかった自作PCに挑戦しよう!ということに僕の中でなりました。
とりあえず必要なパーツをリストアップ!
とりあえず必要なパーツを考えました。
- PCケース(筐体)
- マザーボード
- ATX電源
- 最新CPU(4コア以上、動作クロック2.5GHz以上)
- CPUクーラー
- CPUグリス
- メモリ(8GB以上)
- SSD
- グラフィックボード(nvidia RTX 2080 Super以上)
上から順に購入していきたいと思います。
1.PCケース(筐体)
ネットでクチコミの多かった「ZALMAN T8」にしました。3,145円でお財布にやさしい!仕様を見ると、ATX, microATX, Mini-ITXのマザーボードに対応していること、そしてCPUクーラーが高さ160mmまで対応していること、水冷クーラーが取り付けられること(後々水冷クーラーも試してみたいので)などが購入の決め手となりました。
また有志の方が作ってくださった「ZALMAN T8」についてのYoutube動画をみたところ、マザーボードのサイズはmicroATXまでにとどめておいた方が良い。との助言があったため、ATXで考えていたマザーボードをmicroATXで探しなおすことにしました。
Youtube動画:【PCケース】Amazonで売られてる新品2800円の超激安ミドルタワーケースって、これマジで使えるの?【ZALMAN T8】
2.マザーボード
ASRockは自作PC界隈では有名なメーカーだと思うので、ASRockのマザーボードにしました。サイズ規格はケースのところでも書いたようにmicroATXにしました。また最新のCPUに対応していることが重要ですので、第12世代・第13世代対応のものを選びました。
メモリがDDR5対応のマザーボードもあったのですが、こちらのマザーボードの仕様欄のメモリクロック数を見てみると、5333MHz(メモリオーバークロック時?)となっており、必要十分であると判断し、安いこちらのマザーボードにしました。
3.ATX電源
次に電源ユニットです。この電源ユニット1つでマザーボード、CPU、グラフィックボード、ハードディスクやSSD、DVDドライブ、そしてLED装飾などPC内の全ての電力をまかないます。電源ユニットは容量が足りないとPCが落ちてしまったりすることになりますので、慎重に計算してから選ぶことにしました。
必要電力の計算は以下のサイトの計算フォームを使わせていただきました。
【PC 電源計算】電源容量の選び方をやさしく解説!フォームで算出できます
以下のように計算フォームに入力していくと、必要な電源の容量を導出してくれます。
電力計算フォームに入力
今回、CPUやIntelのCore i7かi9、世代は12世代か13世代と決めていたので、その中から平均的なCPUを選びました。
M,2 SSDはとりあえず使わずに、家に余っている2.5インチサイズのSSDを使うと決めていますが、一応一台と入力しました。
メモリはこの時点で16Gを2枚で32GBとしようと考えていますので2枚12Wを選択。
グラボは最新の最強グラボにすると20万円くらいかかってしまいます。今回は、Unreal EngineをメンテナンスしているEpic社内の標準グラボであるRTX 2080 Super以上のグラボであればよしと考えていますので、それを踏まえてRTX3080 12GBくらいかなと選択しました。
フォームの計算結果
電力の見積もりが出ました。上記のように算出され、1000Wか1200WのATX電源を購入すればよいことがわかりました。今回、お金をケチっていきますので、1000WのATX電源を購入することにしました。
以上の計算から導き出されたATX電源が以下になります。
尚、製品名の中に「フルプラグイン」と書いてありますね。以前のATX電源は電源の箱からケーブルが何本も束になってでているものでしたが、最近のATX電源は、電源側もプラグで抜き差しができるようになっており、またケーブル自体もフラットケーブルという薄いケーブルになっており、これにより、必要な時に必要なケーブルだけ挿すことができ、「組み立て時に作業がしやすい」「完成時にきれい」「空気が循環できる空間を確保することができる」など、たくさんのメリットがあるようです。
4.最新CPU(4コア以上、動作クロック2.5GHz以上)
最新のCPUを購入するため、まずはCPUの性能比較表を調べました。
Intel(インテル)CPU性能比較表【2023/3/14更新】
上記の記事の表を拝見させていただきながら、12世代、13世代のCorei7, Corei9を中心にネットを探していると、メルカリで以下のようなものを見つけました。
や…安い…!!
最新最強のCore i9 13900KSがスコア12633で10万円オーバーであるのに対して、
一世代前のCore i9 12900K(スコア7925)で22,000円ででていました。しかも大量に。
ですが少し冷静になってネットで「メルカリ CPU」で検索をかけてみたところ、「動かない」「2回連続で外れを引いた」「偽物」「裏面のチップが取れている」「〇万円損した」といったクチコミが大量にでてきました。
安さにつられて思わず飛びつきそうになりましたが、冷静になって説明文を読んでみると、「ジャンクなので動作保証はしない」「ノークレーム・ノーリターン」等、保証がない旨が明記されていました。
こういった商品を掴んでしまうと、「安物買いの銭失い」となり、涙で枕を濡らす羽目になりかねませんので、皆さんもご注意ください。
冷静さを取り戻してさらにネットを検索していると…じゃんぱら町田店にて、最新の第13世代Core i7 13700K の新品が6万円で販売されていることを発見。今回これを購入することにしました。
お値段はメルカリの3倍弱しますが、箱付きですし、13世代ですし、スコアは9417ですし、何よりも新品未使用品です。今回、メルカリに騙されずに、新品をこの価格で購入できてよかったと思います。
5.CPUクーラー
CPUは熱くなるので冷やしながら使わないと、熱暴走してPCが止まってしまいます。CPUクーラーについて調べたところ、空冷式と水冷式があり、水冷式はめちゃ冷えるが2万円以上する、ということなので、今回は空冷式でいくことにしました。空冷式であれば数千円で手に入ります。
更にネットで情報を検索していくと、空冷式のCPUクーラーの中にも、「トップフロー型」と「サイドフロー型」があるということが分かりました。トップフロー型のメリットは、ケースの幅が狭い時でも設置できること。そしてサイドフロー型のメリットは冷却性能が高いこと。こと冷却性能に関してはサイドフロー型に軍配があがるようです。しかしサイドフロー型はケース内空間に余裕がないと設置することができません。
今回は、先にケースを決めましたので160mmの高さまでは大丈夫ということがわかっています。この高さ制限を念頭に置きつつ、サイドフロー型の空冷式CPUクーラーに絞って検索していきたいと思います。
Amazonで検索していると「虎徹」というCPUクーラーがありました。「虎徹というCPUクーラーは冷却性能が高いことで有名。」という情報を事前にYoutubeで得ていましたので、「虎徹」を購入しようとおもいましたが…
更にネット記事を検索していると、「虎徹」を作っている株式会社サイズさんの新作(2023/09/27修正:中国のPC Cooler社の新製品で、株式会社サイズが輸入代理店)「K4」の冷却性能が高いらしい。という記事を読みましたので、あたらしもの好きな私は今回この「K4」のホワイトを購入することにしました。高さは156㎜でギリギリケースに入る高さです。
6.CPUグリス
CPUグリスは数年前に買って家にあったArctic Silver 5 を使うことにしました。
シルバーグリスというやつで、銀が含まれており熱伝導性能が高い!
7.メモリ
メモリは今回の構成(CPUとマザーボード)でサポートされているDDR4規格のメモリの中から無難なものを選ばなければなりません。当初は16GBを2枚で32GBとする構成を考えていましたが、今回選択したマザーボードには4枚分のスロットがあり、合計128GBまで拡張可能ということなので、とりあえずマザーボードとの相性を見たいと思い、32GBを1枚購入することにしました。
今回はTeamというメーカーのDDR4 3200MHz 32GBのものを1枚購入しました。
このTeamというメーカーは、ゲーミングPC用のメモリをたくさん出しているメーカーさんで、LED付きで光るメモリなどがあり、信頼できます。また私はSteamでPC Buildlding Simulator というゲームを持っているんですが、そのゲームの中にも確か出てきていたと思うので、誠に信頼のおけるメーカーさんです。
8.SSD
今回選んだマザーボードは、M.2スロットが2つあるので、M.2 SSDといきたいところですが、家に2.5インチSSDが一つ余っていますので、これを使います。
9.グラフィックボード(nvidia RTX 2080 Super以上)
今回はUnreal Engineでゲーム制作ができるPCを自作するということで、Unreal Engineの開発元であるEpic社のPCで使われているRTX 2080 Superの性能があれば問題ないと考えました。そこでまずは最近のグラボの性能比較表を調べました。
ヤフオクでなるべく安く要求を満たせるものを…と探していると、 RTX 3070 Tiが4万円弱とお安く出品されていたので、入札しました。RTX 3070 Ti であればスコアは14825と、RTX 2080 Superを3000以上も上回っているのでOKです。かなり競りましたが、最終的に4万2千円で落札できました。しかも直前にヤフオク3000円クーポンを獲得できたので、支払いは39000円+送料1111円とお得にお買い物できました。
まとめ
以上ですべてのパーツを購入することができました。
合計金額は以下の通りとなりました。
Amazon (ケース、マザーボード、ATX電源、CPUクーラー、メモリ) | 51,370円 |
じゃんぱら intel Core i7 13700K | 61,450円 |
ヤフオク ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Ti Trinity OC | 40,111円 |
自作PCって10万強くらいで組めるのかな…?と漠然と思っていたのですが、実際にパーツを購入してみると、意外とかかるものだということが分かりました!
あと、忘れてはいけないのが、各パーツとATX電源をつなぐ電源ケーブルの購入ですね。これは近所にPC DEPOTがありますので後から購入します。なので合計金額はもう少し増えると思います!
パーツが届いたらまずは、必要な電源ケーブルを見積もってPC DEPOTに向かいたいと思います!
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